タロット・デッキ

え? タロット占いとタロットリーディングって、同じじゃないんですか?

私も「何が違うの?」と最初は思っていました。

ですが、英国のタロットリーダーの師と出会い、その違いが明確になることで、どんどん惹きこまれていきました。

タロット占いとタロット・リーディングの違い

タロット占いとは、師いわく、いわば「ゲーム感覚のようなもの」。

「気になるあの人の気持ちが知りたい」とか、「夫が不貞を働いているか知りたい」と訪れるクライアントもいるそうなのですが、先生は「タロットで他人の心のうちを盗み見るようなことはできません」とお断りするそうです。

なぜなら、先生いわく、「すべてが出てしまう」からだそうです。

その人の過去、現在、未来がすべて見えてしまう。

だから、依頼されない限り、親であろうと子であろうと、親友であろうと、絶対に黙ってリーディングをすることはしないそうで、私に対しても「とても大切なことなので、あなたも絶対に守るように」と釘を刺されました。

よく考えると、タロット占いと称する占い師の方々は、Youtubeで無断で芸能人のリーディングをしていたりします。

亡くなられた三浦春馬さんにいたっては、もう、次から次へとタロット占い師が勝手に「なぜ亡くなったのか」「死に追いやったのは誰か」などの占いを公開しています。

そもそも、そういうことをする占い師は、クライアントの守秘義務や過去や現在抱えている秘密を公で暴露してしまっている時点で、プロとして失格です。

サイキック・タロットとタロット・ヒーリング

サイキックとは超能力という意味です。

私の師匠は、英国でサイキックの勉強もされていらっしゃいます。

ですが、彼女は「タロットを読むのは、サイキックではなくヒーリングとして扱う方がいい」という哲学をお持ちでした。

サイキック系のタロット

サイキック系のタロットは、クライアントから悩みをいったんタロットリーダーが聞き、タロットリーダーの超能力により目に浮かんだ映像や、聞こえてくる言葉などをクライアントに伝える、というものです。

つまり、タロットカードそのものよりも、超能力のあるリーダーの力に寄るところが大きい、ということ。

イギリスでは、約200年前から、サイキックを身につけるための大学が存在しているそうです。歴史を重んじる国ならではですね。

サイキックは、特別な力が必要なわけでなく、誰にでも備わっているものだそうで、その力に気づいているかどうか、使えるかどうかは別の話、ということ。

ですが、日本の実情を考えてみると、日本のサイキック系占い師って、私は「胡散臭い」としか思えないんです。

というのも、まずは超能力を自由に扱える人が、Youtube上でどこにもかしこにも存在していること自体が不思議。

また、日本には大学レベルで研究する教育機関はなく、民間の、どちらかというと「ビジネスとして開業したい」人向けの数か月セミナーのようなものしかないですよね。

数か月ならまだしも、「1日セミナーで、あなたもタロット・占い師になれる!」なんていうところもあります。

1日学んだだけで、超能力が自由自在に扱えて、他人の過去・現在・未来がわかるわけがない。

これが、リアリストとしての私の見解です。

ヒーリングとしてのタロットリーディング

一方、ヒーリングとしてのタロット・リーディングは、クライアントが切ったたタロットを純粋にシンプルに読んでいく、というもの。

つまりそこには、リーダーのエゴや思い込みが一切排除されているのです。

たとえば、クライアントの相談に乗っているとき、どうしてもクライアントの悩みや感情にひきづられてしまうことがありますが、出たカードをそのままシンプルに読んでいくため、リーダーの経験値やエゴが反映されないのです。

師いわく、「クライアントにお伝えするのは、あなたの経験によるアドバイスではない。タロットが教えてくれるものだけ」

私にとって、この考え方はとても納得がいきましたし、胡散臭さがないと思いました。

タロットがなぜ当たるのか

占いやスピリチュアルを信じていないリアリストの私ですが、昔、タロットができる友人にリーディングしてもらったところ、「なぜわかるの!?」と驚いたことがありました。

タロットを信じていない人の中には、おそらくこんな理由があると思います。

  • 同じ質問で3回占っても、全部違うカードが出るはず。ゆえに信ぴょう性がない
  • タロットなんて、ただのトランプ。
  • 精神的に弱い人が依存してしまうもの
  • 当たっていたとしても、ただの偶然に過ぎない

ですが、そもそも、私が教えてもらった英国式タロットは、次元が違うものでした。

タロットが当たる理由は、リアリストの私でも納得できる明確な理由があったからです。

タロットは、潜在意識を呼び起こすもの

タロットがなぜあたるのか。それは私たちの「潜在意識」にアプローチしているからです。

人間には、「顕在意識」と「潜在意識」という二つの意識があって、日常的に使っている意識は「顕在意識」であり、潜在意識は全体の2割使っているかどうか、なのです。

ですが、潜在意識は私たちにとてもパワフルな力を与えてくれます。

「成功する」と強く願えばとんとん拍子にうまくいったり、「必ず実現する」と信じれば、本当にそのようになる。

一瞬、胡散臭いと感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、では、この例で理論派やリアリストも納得できるのではないでしょうか。

アスリートが試合に挑むとき。パーソナルコーチは、試合直前にこう言います。

「お前なら絶対に勝てる。それだけの練習をやってきた。絶対に勝てるから、勝ちに行け」

あなたも聞いたことがあるのではないでしょうか?

「メンタル・トレーニング」などとも呼ばれています。

これは、人間の潜在意識に働きかけ、本来持っている自分の思いや考えにアプローチし、その力を利用して成果を出しているに過ぎないのです。

タロットが出した答えは、すべてあなた自身の内なる声

上の説明でお分かりの通り、タロットが出したカードは、あなたの潜在意識にアプローチするものです。

すでにあなた自身が無意識の中で気づいているのに、それが顕在化していないものを引き出しているにすぎないのです。

タロット・リーディングでは「過去」「現在」「未来」を読むことができますが、未来を読めるのは「現在の時点から、3か月後まで」と言われています。

つまり、「未来は現在の行動で変えることができる」という考えなのです。

「3年後、5年後、10年後の未来」を占うタロット占い師がいたら、それは「本当に先が見える、類まれな超能力の持ち主」か、「ただのエセ占い師」なのです。