学ぶほど、遠ざかっていく気がする——。
商品の作り方は、もう何度も教わってきた。ワークシートにも、たくさん書き込んだ。それなのに、半年経っても「できあがった」という手応えが、どこにもない。
起業塾やコミュニティで学んでも、成果が出る以前に、そもそも何ひとつカタチにならない。ゼロイチは、とっくに越えているのに。売れた経験だって、あるのに。「これだ」と胸を張れる自分の商品だけが、いまだにない、というあなたへ。
この記事の要点
- 商品がカタチにならないのは、能力や努力の問題ではありません。「商品ありき」で、外側に正解を探しているからです。
- 魂に沿わない商品を無理やり捻り出しても、引き攣った笑顔で売り続けることになり、いずれゼロにリセットされます。
- 順番が逆です。自分の内側——信念と感情——が先に定まると、商品は後から立ち上がってきます。
目次
「商品の作り方」を教わっても、何を商品にするかは決められない
起業塾やビジネスコミュニティは、たいてい「商品ありき」で進みます。作り方のフレームは教わりますし、ワークシートも配られます。半年もあればできるだろう——そう思って、始めます。
ところが、いくら空欄を埋めても、「出来上がった」気がしません。書いた文字は増えていくのに、芯が通らない。そして期限だけが、静かに過ぎていきます。
決められないのは、あなたの頭が悪いからでも、リサーチが足りないからでもありません。「何を商品にするか」は、外側のフレームからは決まらないからです。
それは、婚活パーティーで「無理やり一人決めて」と言われるようなもの
想像してみてください。
婚活パーティーに行っても、特にピンと来る人はいないとします。それでも「一人決めて、紙に名前を書いて」と言われ、言われるがままに「ピンとこないけど、とりあえずあの人の名前書いておこう」と書きます。そして——なんと、マッチングしてしまった。
でも、気持ちはまったく乗っていません。なんなら、タイプでもない。
そんな相手と、うまくいくわけがありません。引き攣った笑顔を振り撒き続け、疲れ果てて、結局は別れる。そしてまた、ゼロからやり直し。
ビジネスの話です。魂に沿わないまま無理やり捻り出した商品も、これとまったく同じ道をたどります。売れないのではありません。売れても、続かない——あなたのほうが、もたないのです。
魂に沿わない商品は、なぜ続かないのか
自分の感情が乗っていない商品は、語るたびに、少しずつ削られていきます。発信は「溢れ出す」ものではなく、毎回「絞り出す」ものになります。手応えのない努力ほど、人を消耗させるものはありません。
一方、自分の使命を感じ、情熱を注ぎこめる商品を持っている人はどうなるか。楽しくて、生きがいを感じられて、自信も沸いてくる。なぜなら本を読んだり学んだりするのは、「楽しい」「わくわくする」というエネルギーから無自覚に行われるからです。
無理やり自分の感情を奮い立たせないと発信ができない人と、自分の情熱を100%そそぎ込める人とでは、差が開くに決まっているのです。好きで没頭できる人に、勝てるわけがありません。
ここに、多くの人が見落としている順番があります。商品は、機能で売れるのではありません。人の感情が動いたときに、売れる。 そしてその順番は、いつだって——まず、あなたの心が先です。作り手が感じきれていないものは、受け取る側の胸にも、届きません。
本当に必要なのは、外側の正解ではなく、内側の一致
世の中には、「正解は外側にある」と思わせる情報が、溢れています。発信量、コンセプトの型、最新のノウハウ。だからこそ、まさか答えが自分の内側にあるとは、気づかされようがありません。そうして、何を学んでも、うまくいかないのです。
けれど、本当の詰まりは、いつも内側にあります。自分がこれまで信じてきたもの・大事にしてきたものと、いま売ろうとしている商品が、一致しきれていない。 ここが噛み合った瞬間に、商品は「捻り出す」ものから「立ち上がってくる」ものへ変わります。
だから私は、コーチ、セラピスト、カウンセラーといった「人を導く」仕事、無形商品なら特に、あなたの魂のビジョンに沿った商品を作ることが、とても大切だと考えています。
男性に多いのは「売れるのであれば、仕事なんだし、商品はなんでもいい」と言い切る人もいます。
ですが、女性の場合、遣り甲斐、生きがい、感動を仕事に求める人が多いのです。売上げがあがったところで、起業して自由な働き方ができるのに、わざわざ会社員と同じような「やらされている感」を感じながらのビジネスなんて、遅かれ早かれ途中で挫折する、というのが私の考えです。私自身がそうでしたから。
しかも、「確実に売れる商品」なんていうものは、この世界にはありません。
どんな敏腕マーケターも、大手上場企業も、新しい商品を世に出すときは、リサーチやテスト販売をするのですから。
確実に売れる商品はないけれど、大コケしないためにマーケティングがあるのです。
あなたの人生を一本の映画として捉え直し、テーマとメッセージを見つけ出すところから始めます(シネマティック・ブランディング)。遠回りも、挫折も、あの日の涙も——全部が第一幕。客席から自分の物語を観たとき、「私は、このために、あの経験をしてきたんだ」と、散らばっていたピースが一枚の絵になります。そのとき商品は、もう他人の正解ではなく、あなたの旗になっています。
まとめ
商品がカタチにならないのは、あなたが劣っているからではありません。順番が、逆さまだっただけです。ワークシートを一枚多く埋める前に、問い直すことは一つ——その商品は、あなたの魂に、ちゃんと沿っているか。内側が定まれば、あとは、立ち上がってきます。
よくある質問
起業塾やコミュニティで学ぶのは、無駄なのですか?
無駄ではありません。作り方の骨格や王道の型は、学ぶ価値があります。ただ、「何を商品にするか」という芯だけは、外側のフレームからは決まりません。骨格は活かしつつ、芯は自分の内側から立ち上げる——この順番が要ります。
商品が決まらないのは、リサーチや行動量が足りないからですか?
多くの場合、ちがいます。すでに人一倍学び、動いてきた人ほど、これは努力の問題ではありません。足りないのは知識でも行動量でもなく、「自分の信念と商品が一致する」という順番のほうです。
「魂に沿った商品」とは、好きなことを商品にすればいいということですか?
必ずしも「好き」とは限りません。これまで信じてきたこと・大事にしてきた経験と一致し、語るときに自分の感情がちゃんと動く——それが「魂に沿う」ということです。好きかどうかより、心が動くかどうかです。
どうすれば、自分の内側から商品を立ち上げられますか?
ワークシートを頭で埋めるのではなく、自分の人生を物語として捉え直すところから始めます。テーマとメッセージが見つかると、商品は後から自然に立ち上がってきます。その具体的な進め方は、無料動画で解説しています。


