オンラインビジネスが誰にでもできるようになり、資本金も設備投資もほとんどいらず自宅で開業できることから、ビジネスが身近なものになりました。
SNS起業は、SNS特有の親近感があり、友達感覚でビジネスができてしまう、という世界でもありますが、ビジネスマナーを知っている前提ならいいですが、知らずにチャンスを失うこともあるかと思います。
そこで、意識だけ持っておけば知らず知らずに信頼を失ってしまう、ということはなくなるので、ちょっと耳に痛い話かもしれませんが、大切なことなのでお話しておきます。
信用構築① 納期を守ろう
会社では、新人時代に最初に教わるのが「報告・連絡・相談」、いわゆるホウレンソウというものです。
納期、納品のあるビジネスがほとんど。たとえば、出版社ならば「毎月●日に発売だから、〇日までに下版しないと店頭に並ばない」とか、電化製品の販売ならば「営業が〇日に発売と告知しているので、開発側は〇日までにROMを完成させないとポシャる」など、リリースに向けて「納期は絶対に守る!」ということを意識しながら、各部署回っています。
〇日までにどうしても終わらない!のであれば、そう予測できた時点で早めに報告、連絡、相談をしておかないと、間に合わなかった!という時点で報告すると大問題になるからです。
報告、連絡、相談をしておけば、全体のどこかで調整してなんとかリリースに間に合わせる、ということもできますが、それを怠ることによってすべてがダメになる。
会社員というのは、こういうのを散々やっているので、起業してからも納期や締切を守る人が多いですが、一方で専業主婦の方、自営業で深刻な納期のある仕事をしてこなかった環境にいた方は、この「納期を守る」という意識が薄い方が多いな、という印象です。
たとえば、講座にしても「〇日までにここまでをやってください」と伝えた場合、これ、納期なんですよ。
途中で「どうしてもできない!」と気づいた時点で、報告、連絡し、「〇日までならばなんとかできると思います。少し期日を伸ばしてもらえますか?」と相談すれば、現状を理解することができますよね。
納期というのは、シンプルに「約束」なんですよ。
何がわからない、どこで躓いている、ということをうまく言語化できなくても、報告、連絡、相談してくれる人はフォローできますし、しっかりフォローしてあげたくなるもの。結果を出す人も、こういう基本をしっかりやっている方だな、と感じます。
信用を失う行為② 返事は早く送ろう
仕事では、クライアントや外部委託など、様々な人と関わりながら進行します。
そして納期がある仕事がほとんどなので、メールやメッセージを送っているのに数日経っても返事がない場合、相手を相当イライラさせてしまいます。
すぐに回答できない返事の場合は、「追ってご連絡しますね」という一言を送りましょう。
数日経って返事をされたときに相手は「なぜこんなに遅いんだろう?失礼な人だな」という印象を持ってしまいます。もし気が付かずに返事が遅れてしまった場合は、必ず謝罪を冒頭に入れましょう。
たとえあなたが「〇〇という理由で返事ができなかった」という大義名分があったとしても、「検討いたしますので3日程お時間をいただけますか?」とすぐ返事する人と、「遅くなったのは〇〇だったからです」と後で言い訳のように言われるのでは、圧倒的に印象が違います。
後者の場合、相手に対する敬意も思いやりにも欠けますよね。一緒に仕事をしたい人はどんな人かな?と想像してみるといいですね。
信用を失う行為③ メールはSNSとは違うと知ろう
SNSしかやっていない人は、メールもその延長で捉えがちです。
たとえば、「〇〇を知りたいです」という一文だけを送ってこられたことがあるのですが、名前の記載もなく、あいさつ文もない。
もちろん、わざわざ時間と労力を使ってメールを送ってくださったことには感謝しますが、ビジネスにおいては「不躾で失礼な人だな」という印象を持ちかねません。
でも、こういうのは経験がないとわからないことでもあるので、会社員1年生が読みそうなビジネスのマナー本を一冊古本でもいいので買って、基本を知っておくことをおすすめします。
もし、SNSであなたのビジネスに興味を持ってくださった方から問い合わせがあったとき、その返信もSNSの延長のようなものだと、せっかくのチャンスを失うことになりかねないからです。
特に、企業案件などではビジネスマナーは最低限身につけているもの、という認識が先方にあるので、SNSの延長のような返信がくると、信頼に欠けると判断されてぽしゃる可能性もあります。
まとめ
どんなにスキルやテクニックを身につけても、ビジネスってどこまでも「人と人」との関係性で成り立っています。
スキルやテクニックを磨いても、相手に「失礼な人だな」「傲慢でプライドが高そうな人だな」という印象を持たれるのはもったいないですよね。
普段の行動というのは、潜在意識が無意識にやってしまいます。ですから、自分では「マナーができている」と思っていても、実は他人からは「全然マナーができていない人」という印象を持たれている可能性だってあります。
これは誰にでも言えることで、もちろん私にも言えること。
スキルやテクニックだけでなく、人との接し方を意識して取り組んだり、傾聴のスキルや各種マナーも意識して学び改善していきましょう!