今回のテーマは、将来的に起業を考えている方々に向けた内容です。
ノマドワーカーをめざし、長年働いた会社を辞めて独立し、自分の事業でノマドワーカーになった私の実体験レポです。
ノマドワーカーの魅力、メリットやデメリットをお伝えできればと思います。
ノマドワーカーの魅力
私がノマドワーカーに憧れたのは、まだ「ノマド」という言葉さえなかった1992年。その頃は漠然と「世界中を自分の身ひとつで働ける人になろう」と思っていました。
そのきっかけはアメリカ留学。世界には自分の知らない素晴らしい人、文化、土地があり、それを見ずして死ねないわ、と単純に思ったこと。
当時はインターネットさえなかったから、フライトアテンダントを目指そうかと真剣に考えたりもしました。
ノマドワーカーの魅力は、まさにそこ(自分の身ひとつ&パソコンだけで働ける)にあると思います。
今は、会社員でもリモートワークを推奨していたり、会社という箱で働かなくても、通勤しなくても、会社側が提供するワークシェアオフィスでもOK、というところも増えてきているかと思いますが、実際には「働く場所」が変わるだけで、精神的な自由度はないと思います。
会社でなくてもいいけれど、たとえば離席するときも監視システムで管理されていたり、会社が決めたシェアオフィスじゃないとダメとか。
ノマドワーカーの魅力は、自由があって、はじめて生まれるものだと思います。
ノマドワーカーのメリット
では早速、私が考えるノマドワーカーのメリットをシェアしたいと思います。
メリット1. 自由な働き方
ノマドワーカーの最大の魅力は、時間と場所に縛られない自由な働き方です。好きな場所で、好きな時間に仕事をすることができます。
ノマドワーカーに適した仕事は色々ありますが、最も適しているのはアフィリエイターだと思います。私も以前、サイトアフィリエイトで月商85万円を生むサイト運営をしていました。作り込むときは大変ですが、成果が出始めると本当に手放しで収益が入ってくるようになります。
アフィリエイトは「他人の商品を販売する」ため、広告主が撤退したら収益化がストップしたり、Googleアップデートでサイトが飛んだりと、安定はしないものの、やはりこれ以上自由を生む仕事のジャンルはないな、と感じています。
私は今はアカデミーを運営していますが、アフィリエイト知識は非常に役立っていますし、ゆくゆくはアカデミーとアフィリエイトの2本立てで収益の柱を作っていこうと思っています。
アフィリエイトはライスワーク、アカデミーはライフワーク、という感じ。
今は、パソコンひとつで仕事ができる時代ではありますが、世界中どこでも仕事ができるか?と問われると微妙な仕事はたくさんあります。ライターもノマドワークと相性がいいですが、クライアントからの受注案件なので時間切り売り型の働き方ですよね。
本当に自由になりたければ、不労所得を生む収益化も考えつつ、好きなこと、やりたいことを仕事にしていくことが幸せにつながると思います。
メリット2. ビーチサンダルとジーンズ、というスタイルでOK
私がかっこいい、と考えるノマドワーカーのスタイルは、ビーチサンダルとジーンズ(笑)。
めちゃくちゃ自由の象徴だと思っています。特別な日にはドレスアップして髪を巻き、ダイヤモンドのジュエリーを身につけハイヒールを履く。突然のそういう機会にも動じずに華麗に対応する、というのが私の「かっこいい女」の定義です。
海外を旅するにしても、国内を旅するにしても、Birkenstockのギゼを履き、収益を生み出すマインドとスキルが自分の中にインストールされていれば、あとはパソコンさえあればいい。これがノマドワーカーの哲学かと。
メリット3. ストレスが少ない
オフィスの通勤や職場の人間関係から解放されることで、ストレスがかなり軽減されました。たとえば、現状の課題を解決するために企画提案しても、職員の中にプライド高くてやらないとか、自分の仕事増やしたくないからやりたくないとか。そういう人と接する中で生まれるストレスはハンパなかったので、ひとりで黙々と仕事できる人にとっては、めちゃくちゃストレス軽減されると感じます。
メリット4. ミニマムライフが実践できる
興味のない人にはまったく関係ありませんが、ミニマム・シンプルライフを実践したい人にとって、ノマドワーカーってぴったりです。
移動が多いノマドワーカーは、基本バックパック。海外の場合はプラススーツケース。持てるものには限りがあるので、自然に自分の持ち物を吟味して買うようになります。コンパクトで、壊れづらく、軽量で、何役もこなす、とか。
少ない荷物、ガジェットで大きな収益を生み出す人とか、すごくカッコイイと思えるんですよね。
メリット5. 夢が広がる
会社員の良さも、もちろんある上で。
起業系ノマドワーカーの良さは、収入が青天井である、ということ。実際にはそれまでにかなりの努力や地道な泥臭い作業があったりするんだけれど、その努力や苦労が収益に繋がると思えば頑張れる。
会社員の場合、頑張ってもせいぜい、年間数十万円の昇給かボーナスを期待するしかないですよね。昇進のために頑張るといっても、ポジションが少なく責任も重くなるし。
収入が青天井である、という点が「今の泥水すすう努力が報われる」と思えることと、「自分が決めている」という納得感が、幸福度をアップしています。
ノマドワーカーのデメリット
ノマドワーカーのメリットを書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。リアルな声なのでご参考にしてください。
デメリット1. 安定しない
ノマドワーカーは、収入が不安定になることが多いです。安定を求める人は、起業家には向かないかもしれません。会社もリストラがあるし、年功序列神話は崩壊しているので安定とはいえないかもしれませんが、毎月固定のお給料をもらえたり、保険も半分会社が負担してくれたりと、会社員のメリットもすごく大きいと感じています。
ノマドワーカーは、経済的な安定を絶対に求める!という人には向かないかもしれません。
デメリット2. 孤独感
海外ノマドやカフェノマドなど、基本は一人で仕事をするスタイル。固定した人間関係を築くのが難しいです。これにより、孤独感を感じる人もいるかもしれません。逆にいうと、一人が好きな人、一人の方が効率よく仕事ができる人にはあまり気にならないデメリットですね。
でも、SNSで繋がる起業仲間がいれば、それほど孤独感は感じないと思います。
デメリット3. 健康管理の難しさ
たとえば、旅をしながらノマドワークする、という場合、環境や気候の変化で心身のバランスを崩すこともあります。節約のためにゲストハウス泊が長いと、やはりゆっくりお風呂に浸かりたいなぁとか、狭いベッドだと窮屈だなとか、小さなストレスがボディブローのように効いてくることもあります。
また、ノマドワーカーはたぶん、パソコンで仕事する人がほとんどでしょうから、座りっぱなしという人も多いですよね。座りっぱなしは寿命を縮めるというし、環境が変わって合わない椅子で長時間座ると、背中と腰がバキバキになります・・・
デメリット4. インフラの問題
インターネット接続や電源の確保など、基本的なインフラが整っていない場所では、仕事がスムーズに進まないことがあります。
私は、自宅とは別に格安で都内に事務所を借りています。ワークチェアはオカムラの最高機コンテッサセコンダ、モニターは32インチ、ハイスペックのデスクトップPC、Youtube撮影に使うライト、そして静寂な空間という、最高の環境を整えているので、正直事務所がいちばん仕事が捗ります。
どのくらい捗るかというと、4日で44本のYoutube動画を撮影し、編集から公開予約するほど。
でも、ノマドワークしながらだとこうはいきません。旅先では「帰ってから作業しよう」というタスクがどんどん増えていきます。
デメリット5. 仕事とプライベートの境界が曖昧
自由な働き方が逆に、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちです。ノマドワーカーに限らず起業してる人は、収入が安定しないと来月の収入のめどが立たずに怖くて仕事しちゃうんですよね。
それと、基本的には「好きなこと」で仕事をしている人が多いと思うので、仕事自体が趣味みたいになってしまって、永遠に仕事をしてしまう、したくなってしまう、みたいな。楽しいから永遠と仕事しちゃうんです・・・
たとえば、アフィリエイターなら書いたブログからの収益発生の可能性が出るので、どうしても頑張ってしまったり。
自分ビジネスの起業系ノマドワーカーは、商品をつくれば収益に繋がるので、商品づくり(講座など)をエンドレスでやってしまう…
まとめ
ノマドワーカーは、自由な働き方を追求し、多様な文化を体験できる魅力的なライフスタイルです。生産性の向上やストレス軽減など、多くのメリットがありますが、経済的な安定性の欠如や健康管理の難しさなどのデメリットも存在します。
ノマドワーカーを目指す際は、これらのメリットとデメリットを理解し、自分に最適な働き方を見つけることが大切です。
あと、向き不向きもあると思います。